ココロの隅っこ吹き溜まり

自分の心の中身、色々ため込む前に吐きだす場所

2009年08月21日 もっと、私達は知らなければいけない

ザ・ノンフィクション
「500回記念康子のバラ~19歳、戦渦の日記~」を見て、書籍を
読みたくなった。
私は戦争を知らない世代です。だけど、戦争の悲劇は敗戦国被爆国として、少しでも学び知っておかなければならない。

粟屋康子さん(享年十九歳)が残した、戦渦の中に儚くも眩く美しい、そして悲しい・・・恋や友情、最期の証である日記・・・。
とても、印象的だったのは戦争中(後期)20歳を無事に迎えたとしても、彼等(彼女等)には21歳は訪れないかもしれない。
だから、日々を大切にすごそう・・・というくだり・・・。
戦況は悪化し「召集令状」がいつきてもおかしくない、空襲もひっきりなしにおこりはじめていたから。
時折、俳句などを織り交ぜながら、綴られている日記。
若干19歳の彼女が、知的な女性だったというだけではない。
教養はもちろんの事、きちんと現実の日本を見る心があったからだと思う。
彼女が生きていた時も、20歳になる目前の19歳で亡くなり、戦後60数年が経った今も、彼女のドラマは続いていて・・・テレビは号泣しながら見ていました。
21歳どころか、彼女は20歳にもなれなかった・・・。
戦争と言うのはそういうことなのか?漠然と感じた。


今は戦争中ではないが、世の中は混沌としている。
彼女達の犠牲の上に、今の平和がある・・・その平穏な環境にあぐらをかき、当たり前のように、ただいい加減に生きたらいけない・・・。そう思った。


この日記の舞台となっている、『東京第一陸軍造兵廠』という軍事工場は現在の北区・十条にあった。
私がこんな事を書くのは、急に偉くなったわけではなく四十三なり、子供もいて老いた親もいて最近感じる事です。